February 08, 2023

ピエロは待ちぼうけ

くだらないなと呟いて
かじかんだ手と丸めた背
リプを送る思考もおっくうになって

冷めた視線と重い沈黙
もうがんばらなくていいんだよって
待ってるだけなんだろ?
誰かからそう言われるのを
そうやってやり過ごしてきた代償を
払う日が来るまで同じことを繰り返して

愛してると愛されてるを
捧げた 擦り切れるまで名も知らぬ誰かに
ひどく滑稽でピエロみたいで
けど止められなくて
甘い言葉に溺れて息のできなくなる日を待ってる

どうしてこの耳は二つしかないんだろう
どうしてこの目は二つしかないんだろう
どうしてこの心は一つしかないんだろう
まるで縛りつけられたように
孤独を埋める

おしまいだ 失った 気持ちは戻らない
君次第だ 人生は なんて心に教科書があるわけでもない
何もしないをしたくなくて
何かをしたつもりになってるだけ
名も知らぬ君へ捧げた愛の言葉

くだらないな

monochroom_poem at 18:32|PermalinkComments(0) 散文